別れの季節
年度末の忙しさにかまけて、すっかりブログの更新が滞ってしまっていました(汗)
気づけば今日はもう3月29日、あと2日で今年度も終了です。
この時期、世間一般ではお別れの時期ですよね。
ふれあいの里とばたでも、今日を最期に退職するスタッフがいます。
彼女の名前は、田中 藍(あい)さんです。
田中さんは、ケアハウスの介護スタッフで、リーダーを務めています。
彼女は今から8年前の2009年3月に、西南女学院大学人文学部人文学科を卒業し、このふれあいファミリーの一員になりました。
ん!?人文学科?っと思われた方が多いと思います。
今まで西南女学院大学からの卒業生は圧倒的に保健福祉学部福祉学科でしたが、田中さんは全く福祉と関係ない学科からやってきました。
そんな田中さんに、なぜ人文学科を卒業したのに、この介護の世界に進んだのか聞いてみると、彼女は卒業論文で、「死生学」をテーマに研究したそうです。
田中さんは、死生学で死との向き合い方を学び、生命の価値やより良く生きることの意味を追究していき、高齢者の「生命の質」を向上させることに興味を持ったそうです。
そこで人が最期を迎える時に、自分の人生は良かったと思えるよう、少しでもその人の人生に影響を与える仕事に就きたいと感じたそうです。凄いですね。
働き始めて大変だった事は、福祉や介護の用語の知識が全く無かったので、上司からの仕事の指示がなかなか分からなかったことだそうです。
また、一番楽しかったことは、入居者が100歳の誕生日を迎える時に、ケアハウス全体で盛大なお誕生会を企画し、他の入居者と一緒にお祝いしてその方の人生の1部に自分が入り込むことができたことだそうです。
お世話になった方々へ、田中さんの田舎の高知の名産品、「ごっくん馬路村」が配られました。
田中さんは、良い上司に恵まれ忍耐強く育ててもらったから、今日まで働く事ができたととても感謝していました。
今後は田舎の高知に帰り、ご自分のお祖母さんと一緒に過ごしながら婚活を頑張ると言っていました(笑)
そして、高知に帰っても、大好きな介護の仕事を続けていきたいと言っていました。
田中さん、8年間ありがとうございました。一緒に働いた時間はとても楽しかったです。
田舎に帰っても、持ち前の明るさとガッツで、頑張ってくださいね。
いつでもふれあいの里とばたに遊びに来てください!